ピアノの選び方について 目的別、種類別、防音対策などについて
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ピアノの選び方

ピアノを保有する必要はあるか?

ピアノを自宅に保有する必要などありません。音楽の練習とは、外で行うものです。音楽とは一人で作るものではありませんから、色々な人と交流するためにも、むしろ自宅にピアノやスタジオ等を保有しない方がいいのです。

しかし、どうしても早く上達したい、自宅で録音したい、ソロ・ピアニストとして身を立てたい、という場合であれば、ピアノを部屋に置いて、いつでも弾けるような体制にしておく事が必要不可欠です。とりあえず部屋にピアノ置いておけば好きな時に演奏できますから上達のスピードが全く違います。また思いついた時にすぐに弾けるので作曲をする人には有利です。しかしピアノは例え電子ピアノといえども非常に高価なものです。目的に合わせ慎重に選びたいものです。

目的別 ピアノの選び方

鍵盤のタッチには全く拘らず、とりあえず気軽にピアノを初めてみたい
→76鍵程度の、タッチが柔らかくて、安い電子ピアノ

電子キーボードと同じ位のタッチで演奏したいが、鍵盤は広ければ広い程よい
→88鍵のソフトタッチ・シンセサイザー
→88鍵のソフトタッチMIDI鍵盤・音源付き
→88鍵のソフトタッチ電子ピアノ

バンドやライブで使うため、持ち運びできるものがいい
→シンセサイザー
→MIDI鍵盤

DTM環境を構築する上で、広いMIDI鍵盤とリアルなピアノ演奏環境が欲しいがピアノ音源は持っている
→88鍵のリアルタッチMIDI鍵盤。音源やスピーカーは無し。

自宅・スタジオDTM環境を構築する上で、広いMIDI鍵盤とリアルなタッチのピアノ演奏環境が欲しい
→88鍵のリアルタッチMIDI鍵盤
→88鍵のリアルタッチ電子ピアノ

夜中でも練習したいが、リアルな生ピアノのタッチで練習したい
→88鍵のリアルタッチ電子ピアノ
→サイレントピアノ
→電子ピアノと生ピアノを一台ずつ買い、夜は電子ピアノで練習

将来、ソロ・ピアニストを目指したい
→アップライトピアノ、セミ・グランドピアノ、グランドピアノ

自宅で生ピアノでレコーディングしたい
→サイレントピアノ、セミ・グランドピアノ、グランドピアノ

とにかく安く生ピアノを手に入れたい、
ピアノの内部構造を把握し尽くしている、自分で調律できたりする
→中古の生ピアノ

飲食店や店舗などで、自動演奏でピアノ曲を流したり、店でライブを開催する時にも使いたい
→88鍵のリアルタッチ電子ピアノ
→サイレントピアノ

ピアノの種類が違えばタッチも違う

鍵盤が重いピアノと、鍵盤が軽いピアノが存在します。鍵盤の重さが違うと、ピアノを弾く時のタッチも違ってきます。

電子ピアノ(ソフトタッチ)、電子ピアノ(リアルタッチ)、サイレントピアノ、アップライトピアノ、セミ・グランドピアノ、グランドピアノ、名前が違えばタッチも完全に別物であると考えておいていいと思います。音を出す仕組み・構造がそれぞれ違うので、指の使い方が、腕の動かし方が、それぞれに異なってきます。

同じ木製生ピアノ(アップライトピアノ、セミ・グランドピアノ、グランドピアノ)であっても、内部のハンマーアクションの部品のサイズがそれぞれ違いますから、音を出す腕の動かし方も完全に切り替える必要があるのです。

また生ピアノの場合、機種ごとに、また同じ銘柄・同じ生産年のピアノであっても、そのピアノ一台一台ごとに、微妙にタッチが違います。自分の演奏スタイルに一番合うタッチがどれ位の鍵盤の重さなのかを知るには、色々なピアノを試奏してみるしかありません。

プロのピアニストを目指すのであれば、できるだけ鍵盤が重いピアノを選びたいものです。コンサート会場に置かれているピアノは様々です。鍵盤が重いピアノで練習し続けてきた人は鍵盤が軽いピアノも弾けますが、鍵盤が軽いピアノで練習し続けてきた人は鍵盤が重いピアノは弾けない、という事です。

シンセサイザー

シンセサイザーとは、MIDI鍵盤に電子音源とMIDIシーケンサーが付いた楽器のことです。様々な音色が出るので、それ一台で楽曲を作成できます。音色加工ができるので自分独自の音色を作る事ができます。61鍵程度が標準ですので外にも持ち歩けますが、本格的なものになるとリアルタッチ88鍵のモデルもあります(ただし重量が重いので自宅専用となるでしょう)。デモソングを作りたい、全てのパートのアレンジも自分で手掛けたい場合は、シンセサイザーがおすすめです。

MIDI鍵盤

MIDI鍵盤とは、多くの場合、鍵盤とMIDI端子だけが付いた電子楽器の事です。
タッチは機種により様々で、生ピアノに似たリアルなタッチのものもあります。

MIDI鍵盤の利点

・32〜49鍵、61鍵、76鍵、88鍵など、目的・用途により様々な鍵盤数のものがある
・例え88鍵でも音源部分がないので比較的軽く、外に持ち歩けるので、ライブで使用できる

MIDI鍵盤の欠点

・音源やスピーカーが付いていない場合、別途に購入する必要がある
・タッチが本物のピアノと全く違う

打ち込みで使いたい、バンドで使いたい、ライブ派の人であれば、外に持ち歩けるMIDI鍵盤やシンセサイザーが一番です。

電子ピアノ

電子ピアノとは、デジタル録音した音波形データを、鍵盤を弾く事により再生する楽器です。弾く強弱により音波形がリアルに変化する機種が殆どですので、手軽にピアノ演奏の醍醐味を楽しめます。

電子ピアノの利点

・安い
・音量が調節できる
・ヘッドフォンで練習できる
・メンテナンスが容易
・MIDI端子で他のデジタル楽器と繋げられる

周囲に音が漏れるので仕方なく、という場合であれば電子ピアノが最適です。
また、MIDI端子で他の楽器と繋げられるので、鍵盤数の多い大型リアルタッチMIDIキーボードとしても大活躍してくれます。
音程が狂う事は絶対に無いので、調律を依頼する必要もありません。

電子ピアノの欠点

・タッチが本物のピアノと全く違う
・弾き方が悪いと鍵盤がたまに壊れる
・シンセサイザーに比べ音色数が少ない
・外に持ち歩けない

電子ピアノは生ピアノのタッチとはかなり違いますから、生ピアノで演奏する時には電子ピアノ奏法が通用しない場合があります。鍵盤の仕組みと、音が出る仕組みが違うので、どうしても同じ様にはいきません。あくまでも自宅における仮練習用として割り切るしかありません。最近では、かなりリアルなタッチの電子ピアノも出てきましたが、その分、高価になります。

多くの場合、鍵盤はプラスチック製ですので、弾き方が乱暴であると、たまに鍵盤のアクション部分が割れてしまう事があります。蓋を開けて自分で瞬間接着剤で補修もできますが、これはかなりな大作業です。そういう意味ではメンテナンスが必要である、ともいえます。

簡易シーケンサーが付いた電子ピアノであれば、他のMIDI機器とつなげなくても自動演奏ができます。

ピアニストが電子ピアノで追及すべき事は、音の響きや躯体の見た目の優雅さ・大きさよりも、いかにタッチがリアルであるか?が最重要項目です。タッチがリアルでありさえすれば、本体寸法が小さければ小さい程、安くて移動する時にも便利です。

アップライトピアノ

アップライトピアノの利点

・生ピアノの中では一番安い
・狭い部屋にでも気軽に置ける
・大きい音が出ないので防音対策をしやすい
・響きが少ないので自分の演奏に酔わずに済む

アップライトピアノは、とにかく場所を取りませんから、どんな部屋にでも置けます。そしてグランドピアノの様な響きの豊かさがありませんから、自分が上手くなった、と錯覚する事もありません。日々の練習用には最適です。

アップライトピアノの欠点

・コンサートの練習には不向き
・録音する場合、事後に音処理する必要がある

多くの場合、コンサート会場に設置されているピアノはセミグランドか、グランド・ピアノです。アップライトピアノの奏法は全くといっていい程、通用しないとまで考えておいて正解です。コンサートの前練習をしておきたい場合は、必ずグランド・ピアノでも前練習しておく必要があります。これは、同じ生ピアノであってもハンマーの構造や部品の大きさ・長さが違うために起こる事です。

またアップライトピアノは躯体の共鳴部分が非常に小さいですから録音した音はかなり貧弱なものになっています。普通に聴ける様にするには、リバーブやイコライザーなどの各種エフェクト処理が必要です。

セミ・グランドピアノ

セミ・グランドピアノの利点

・程々にグランドピアノのタッチ感を予習しておける
・響きが程々に豊かなので自分が上達したと勘違いできる

セミ・グランドピアノの欠点

・多少場所を取ってしまう
・楽器の優秀さが自分の演奏レベルであると勘違いしてしまう
・大きい音が出るので、何らかの防音対策が必要
・メンテナンスが少々やっかい

多少の金銭的余裕と設置スペースがあるのであれば、セミ・グランドピアノは非常に魅力的です。音質も自宅録音に耐えうるレベルなので、生楽器の質感に拘るのであれば、自宅保有するには丁度よいかもしれません。

グランドピアノ

グランドピアノの利点

・いつでもコンサートの予習ができる
・ペダルを使わなくとも優雅な音が出るので、ペダルから卒業するためには最適
・響きが豊かなので自分が上達したと勘違いできる

グランドピアノの欠点

・場所を取ってしまう
・音が優雅過ぎるのでテクニックが疎かになってしまう危険性がある
・メンテナンスが大変!
・大きい音が出るので、何らかの防音対策が必須

グランドピアノは響きが優雅ですからサスティンペダルから卒業するための方法論としては最適です。
しかし反面、楽器の音色と自分の技術力を勘違いしやすい、という側面もあります。
良い悪いの判定は難しいです。これは「諸刃の剣」といったところでしょうか。

実際問題、自分の部屋にグランドピアノを置いておける人はそうそういないでしょう。部屋の湿度維持調整、調律などのメンテナンスを考えると、長期的にみると、維持費がかなりかかってしまうかもしれません。

サイレントピアノ

サイレントピアノとは、生ピアノと電子ピアノを一体化させたもので、ボタン一つで切り替えられるものが主流です。

サイレントピアノの利点

・あらゆる要求に対応できる

構造がアコースティックピアノと同じモデルであれば、グランドピアノに近いタッチ、アコースティックピアノそのものの音色が楽しめます。夜は電子ピアノとしてヘッドフォンで練習できます。MIDIピアノとしても使えます。躯体もそれ程大きくないですから手軽に導入できます。

サイレントピアノの欠点

・生ピアノ並みに高価
・仕組みが複雑なので故障しやすい

費用効果を考えれば、設置スペースがあるのであれば、電子ピアノと中古ピアノを一台ずつ買った方が長い目でみれば安全かもしれません。片方が壊れても片方は生きていますから。

中古の電子ピアノ

電子ピアノはデジタルですので、いくら古くても音が悪くなる事はありません。デジタル回路部分が故障する事も少ないです。しかし鍵盤やペダルなどの可動部分は使用により磨耗していきますので、使い続けていくうちに故障してしまう場合があります。同じ製品年版でも、外装や鍵盤部分を良く観察して、できるだけ使い込まれていない、傷の少ない綺麗なピアノを選ぶべきです。「買ったけど殆ど弾いていなかった」、「買ってから毎日のように練習し続けた」、この場合、前者の方が断然長持ちします。そういう意味では、知り合いで「買ったけど殆ど弾いていなかった」「自動演奏しかさせていなかった」ような電子ピアノを安く譲ってもらうのが一番賢い買い方法かもしれません。

中古の生ピアノ

ギターやヴァイオリンでもそうですが、木を持ちいた楽器は、長く使い込む程にいい音が出る様になってきます。むしろ新品のピアノは音が硬くて弾き応えがありません。しかし中古ピアノでも、部品の磨耗等で頻繁に取替えや修理を依頼していたら、「新品を買った方が安かった」なんていう場合もあります。そのピアノが今現在どの様な状態であるのか、内部の部品の状態はどうなっているのか?蓋を開けて隅々まで目で確認する必要があります。つまり自分自身で、ある程度ピアノの内部構造についての知識を持っていないと不良品を掴まされる恐れがあるのです。自分に知識がないのであれば、そういう知識を持った知人とともに商品選定に出掛けるのが一番です。

ピアノを置く部屋

ピアノを買う前に、まずは決めておきたい「ピアノを置くための部屋」。事前調査は欠かせません。

音が漏れない部屋を選ぶ

できるだけ角部屋で、隣が廊下や物置や回廊や空き部屋で囲まれている部屋が理想的です。すぐ隣に人の居住空間があると音がそのまま隣に漏れてしまいます。お隣さんとの間に何らかの部屋や空間があるだけで、伝わる音の量はかなり緩和されます。

例えば郊外の1フロア2世帯で、二つの世帯の間に階段や通路がある様な物件の一階は理想的です。上の部屋への音漏れだけを気を付ければ済むからです。

さらに突き詰めると、上の階も下の階も、南も北も東も西も、どの方向にも居住空間が無い様な部屋があれば最高です。そうなると集合住宅では難しくなりますから、郊外の安い一戸建てを借りてしまう手もあります。

理想的な部屋の温度・湿度

湿度:50〜70%
温度:15〜25度

地下や半地下、一階は避ける

地下や半地下、一階は一般的に湿度が高く、木製である生ピアノを置くのには不向きです。場合によっては80%以上もの湿度がある場合もあります。しかしここで問題になるのが、ピアノの音は下に響いてしまう、という事です。そこで、部屋の下が駐車場やエントランスなど、居住空間になっていない様な部屋があればベストです。しかし一階でも環境によっては湿度が高くない部屋もありますから事前に部屋の平均湿度を計測しておきたいものです。

夏に暑くなる部屋は避ける

三階、四階、・・・最上階となるに連れて直射日光が外部壁面に当たりやすいので夏になると部屋の中も高温になります。夏でも25度を超えない様な、日当たりの悪い部屋が最適です。

「ピアノを置くための部屋」という目的で賃貸マンションを選ぶ場合、探せば上記の様な部屋は必ず見つかります。また「ミュージシャン専用のマンション」というものもあり、月額家賃6万〜10万円程度で、24時間、練習・演奏可能な部屋に住めます。また音楽学校の近くは防音室の需要が高いので、既に防音工事を施してあるマンションが比較的多くあります。学校に問い合わせてみると、斡旋してくれる場合もあります。

部屋に入るの?

例えばマンションに住んでいて、窓も小さい、入り口のドアからしか入れる方法はない、という場合でも、ピアノや防音室は分解できますから、部品ごとに分解して搬入し、中で組み立てれば、ワンルームマンションにでもグランドピアノは置けます。これを知らずに導入を諦めている人は実に多いです。

防音対策

防音対策を施せば、デジタル楽器に頼る必要も無くなります。

防音カーテン

音は主に窓から漏れていきますから、多少の効果があります。

階下への振動を抑える

防振マット+スーパーインシュ

アップライトピアノの防音対策

アップライトピアノの場合、背面の共鳴部分に防音対策を施す事で安価に防音ができます。市販の防音パネルが数万円で販売されています。多少の知識があれば、自分で防音材を詰め込んで自作もできます。例えば発泡スチロールやスタイロフォームを切ってはめ込むだけでも、かなりの防音効果が期待できます。

今持っている生ピアノに消音ユニットを取り付ける場合

今持っている生ピアノをサイレントピアノにできます。しかし費用は非常に高価です。多くの場合、その費用で電子ピアノが一台買えてしまいます。

部屋に防音室を設置する場合

防音工事をするよりは安価に目的を達成できます。防音室は中古品でも防音効果が劣化する様な事は殆どありませんから、中古品は狙い目です。セミグランドが入るモデルが100万円以内でもたくさん売りに出されています。組み立て式ですので、ドアが狭くても簡単に搬入できます。先にピアノを搬入してから防音室を搬入します。問題は夏場の温度です。防音室内部にエアコンを設置する方法もありますが、それだけ費用がかかってしまいます。できるだけ日の当たらない夏でも涼しい部屋に設置するのがお勧めです。

部屋に防音工事を施す場合

数百万円単位での出費となりますが、将来自宅で音楽教室を開きたい、という明確なビジョンがあるのであれば、先行投資としては良い選択肢であるかもしれません。

防音室を自作する、防音工事を自分でする

多少の知識と、ガテン系の経験があれば、防音室作りや防音工事は自分で行えます。材料費のみで済むため、破格の値段で防音環境を構築できます。

生ピアノのメンテナンス

アコースティックピアノは非常に繊細な生き物ですので、小まめなメンテナンスは欠かせません。蓋を開けっ放しにしているとホコリが内部に侵入し、それがカビやサビなどの原因となる場合もあります。

調律

生ピアノは長く使用していくと、次第に調律が狂ってきますので、定期的に調律する必要があります。強物演奏者の場合、自分で調律してしまう人もいますが、倍音も含めた高度な専門知識が要求される作業ですので、業者に依頼するのが一番です。3か月から半年に一度は調律を依頼しましょう。

調律の費用の相場
・アップライトピアノ:1万2千円〜
・グランドピアノ:1万5千円〜

この他に出張費や、長く調律していなかった場合の追加料金がかかる場合があります。

修理

生ピアノは木製楽器ですので、故障した場合、それなりの費用がかかります。数千円から数万円まで、修理費用は様々です。多くの場合、ピアノが故障するのは、間違った鍵盤の弾き方をしている場合です。叩くように弾かない事、優しくいたわる様に弾く事が大切です。有名ピアニストの演奏をみていると、実にソフトに、まるで「ちいさい子供をあやす」かのように大事に大事にピアノを弾いているのがわかります。強く弾く場合でも、無理な力を入れていない事がわかります。完全に脱力しており、肩にも腕にも手首にも指先にも、無駄な力が入っていないのですね。






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