譜面(楽譜)の読み方や覚え方、暗譜のしかた などについて
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譜面(楽譜)の読み方

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譜面は読めた方がいいのか?

譜面が読めないミュージシャンはたくさんいます。「スティーヴィー・ワンダー」は盲目ですから当然、譜面など読めませんが、素晴らしい楽曲を大量に作り出しています。譜面とは、あくまでも音楽の「記録形式」の中の一つに過ぎませんから、読めないからと気にする必要は全くありません。いやむしろ譜面は視覚に頼り過ぎる事になり、肝心の「音を注意深く聴く」という事がおろそかになってしまう場合すらあります。

しかし、「誰かが作った曲を演奏したい」、「自分が作った曲を記録しておきたい」、「自分が作った曲を再現する際に、各種パートの演奏者に各種指示を与えたい」という場合には、譜面の勉強を始めないといけません。譜面も慣れです。慣れるまで、ある程度の期間がかかりますが、「どうやって覚えたらいいのか?」、その簡単な方法を御伝授していきます。

楽譜音名当てクイズで記憶力チェック!

五線譜には「高音部譜表」と「低音部譜表」の2種類がある

これは主にピアノを弾く場合に出てくるのですが、五線譜には「高音部譜表」「低音部譜表」の2種類があります。
楽譜(譜面)「高音部譜表」「低音部譜表」

最初のうちは記憶する場合に混乱してしまいますから、まずは「高音部譜表」のみを覚えていくのが良い方法です。

高音部譜表の「ドレミファソラシド」の覚え方 中音部

頻繁に使われる範囲です。これは必ず覚えておきましょう。

視覚的に覚える方法です。白紙の五線譜に自分で何回もこの図を書きます。

ピアノ 「ドレミファソラシド」の覚え方 中音部

言葉で呪文の様に覚える方法
高音部譜表の五線譜の下に加えられた一本目の線の真ん中が「ド」
高音部譜表の五線譜の一番下の線に下隣接するのが「レ」
高音部譜表の五線譜の一番下の線の、ど真ん中が 「ミ」
高音部譜表の五線譜の一番目の空間に収まるのが、「ファ」
高音部譜表の五線譜の二番目の線の、ど真ん中が 「ソ」
高音部譜表の五線譜の二番目の空間に収まるのが、「ラ」
高音部譜表の五線譜の三番目の線の、ど真ん中が 「シ」
高音部譜表の五線譜の三番目の空間に収まるのが、「ド」
という風に、言葉で具体的に位置を説明できるようにしておくと、すんなりと頭に入ります。

「高音部譜表の」、と、あらかじめ指定して覚えていくと、後々混乱せずに済みます。

誰かに道を聞かれて、いかに簡潔にその道順を答える事ができるか?それができれば自分自身が譜面の音符の高さを認識するスピードも速まります。

この「覚え言葉」は、自分で作った方が覚えやすいです。ご参考までにどうぞ。

この「視覚的に覚える方法」、「言葉で覚える方法」の両方を使えば、意外と早く覚えられます。
さらに「五線譜に書いて覚える方法」、「覚え言葉を口に出して発声する」も併用するとGOOD!

高音部譜表の「ドレミファソラシド」の覚え方 高音部

ピアノ 「ドレミファソラシド」の覚え方 高音部

ここも頻繁に使われる範囲です。

高音部譜表の五線譜の上から二番目の空間に収まるのが「ド」
高音部譜表の五線譜の上から二番目の線の、ど真ん中が「レ」
高音部譜表の五線譜の上から一番目の空間に収まるのが「ミ」
高音部譜表の五線譜の上から一番目の線の、ど真ん中が「ファ」
高音部譜表の五線譜の一番上の線に、上隣接するのが 「ソ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた一本目の線の、ど真ん中が「ラ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた一本目の線に上隣接するのが「シ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた二本目の線の、ど真ん中が「ド」

高音部譜表の「ドレミファソラシド」の覚え方 低音部

ピアノ 「ドレミファソラシド」の覚え方 低音部

「ソ」より下の音は、低音部用の五線譜(低音部譜表)に記譜される事が多く、それよりも低い音が記譜される事は殆どありませんが稀に登場するので覚えておいて損はないでしょう。

高音部譜表の五線譜の下に加えられた一本目の線の真ん中が「ド」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた一本目の線に下隣接するのが「シ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた二本目の線の、ど真ん中が 「ラ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた二本目の線に下隣接するのが「ソ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた三本目の線の、ど真ん中が 「ファ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた三本目の線に下隣接するのが「ミ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた四本目の線の、ど真ん中が 「レ」
高音部譜表の五線譜の下に加えられた四本目の線に下隣接するのが「ド」

高音部譜表の「ドレミファソラシド」の覚え方 超高音部

ピアノ 「ドレミファソラシド」の覚え方 超高音部

「ミ」より上が使われる事はピアノ曲くらいのものですが、クラシックのピアニストを目指す場合、全て覚えておかねばなりません。
高音部譜表の五線譜の上に加えられた二本目の線の、ど真ん中が 「ド」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた二本目の線に上隣接するのが「レ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた三本目の線の、ど真ん中が 「ミ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた三本目の線に上隣接するのが「ファ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた四本目の線の、ど真ん中が 「ソ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた四本目の線に上隣接するのが「ラ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた五本目の線の、ど真ん中が 「シ」
高音部譜表の五線譜の上に加えられた五本目の線に上隣接するのが「ド」

譜面を見ながら楽器を弾く方法

例えば、楽器のどの場所が「C」であるか?楽譜のどの場所が「C」であるか?の両方を把握していないと譜面による演奏はできませんから、両方覚える必要があります。ピアノの場合でしたら、まずは「コードとアルファベット」の図を、ギターの場合であれば「ギタースケールとピアノ鍵盤」の図を、頭に入れておく必要があります。

例えばピアノで譜面を読みながら演奏する場合、譜面と手元を交互に見ながら演奏していては物凄く時間がかかってしまいます。そのため、手元を見なくてもある程度は鍵盤を押さえられる、つまり「ブラインド・タッチ」の様な練習を先にしておく必要があります。
ブラインド・タッチの初期の練習方法は、譜面を見ながら、手元を見ずに練習するよりは、「目を閉じて」練習する事です。

ピアノのブラインドタッチの練習法はこちらです。

音符と休符

音の高さを認識したら、次は音の長さを認識していきます。

楽譜 音符と休符

全音符全休符
二分音符二分休符
四分音符四分休符
八分音符八分休符
一六分音符一六分休符
三十二分音符三十二分休符

これは割り算の世界です。
全音符=二分音符×2=四分音符×4=八分音符×八=一六分音符×一六=三十二音符×32

楽譜 音符と音の長さ

速度記号

テンポ速度表記意味
20〜40Grave(グラーヴェ)重々しく
40〜45Lento(レント)ゆっくりと
45〜55Largo(ラルゴ)幅広く、ゆるやかに
50〜55Larghetto(ラルゲット)やや遅く
55〜65Adagio(アダージョ)ゆるやかに
65〜69Adagietto(アダージェット)Adagioより少し速く
69〜83Andante(アンダンテ)歩くような速さで
84〜109Moderato(モデラート)中くらいの速さで
110〜132Allegro(アレグロ)快速に・陽気に
132〜167Vivace(ヴィヴァーチェ)活発に
168〜177Presto(プレスト)急速に
178〜Prestissimo(プレスティッシモ)極めて急速に
♪=n♪(四分音符)1分間に♪をn個打つテンポで

※テンポ(bpm)は、おおよその目安です。曲のタイプにより様々な解釈があります。

譜面にこだわり過ぎない事

音の高さ、長さを読み取れる様になれば、それはもう大体は楽譜を読めた事になります。

その他に、表情記号、速度記号・・・などなど指定形式は無限にありますが、クラシック演奏家を目指すのでもない限り、深入りは禁物です。クラシックでは同じ曲でも、どのヴァージョンの楽譜の解釈が正しいか?とか、その装飾音をどうやって弾くのが正しいか?という論争が起こる事もあります。非常に緻密な世界なのです。でもあまりにこだわり過ぎると袋小路に迷い込んでしまいます。

楽譜というものは前述の様に、音楽を記録する道具でしかありません。特にポップスの世界では楽譜とは、その曲がどういう和声で、どういう音で構成されているのかを確認するためのツールに過ぎません。盲目のクラシック・ピアニストはどうやって曲を覚えているのか?を考えてみましょう。譜面に頼り過ぎるよりは、名演奏家の演奏をよくよく聴いて「耳コピー」してしまう、という方法もあるのですね。

譜面の暗譜のしかた

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