譜面(楽譜)の暗譜のしかた、曲の覚え方などについて
ネット音楽教室

譜面(楽譜)の暗譜のしかた


TOP > 譜面(楽譜)の暗譜のしかた

曲を暗譜しようっ!

おはようございます!暗譜について考えていきましょう!演奏形態・形式により色々な場合がありますが、最終的にコンサートなどで人前で演奏する際には譜面は使わずに演奏するのが一番望ましいのですが、暗譜(譜面を覚えること)するには、どのような方法を用いればいいのでしょうか? 色々な方法を使って覚えていきましょう。

まずは、その曲を聴く

当然の話ですが、まずは覚える曲を「聴く」事が先決です。

速度を速めて聴き、曲の全体像を早めに覚える
その曲で指定された速度で聴く
速度を遅めて聴き、曲の詳細部分をじっくりと覚える

色々な速度で聴いて、その曲の全てを把握していきます。

曲を聴くには音程を変えずに再生速度だけを調整できるプレーヤが重宝します。ピアノの右手・左手や、サスティン・ペダル情報なども取捨選択(ON/OFF)できるようにしておきました。


頭の中で曲を再生する

曲の全てを把握したら、目を閉じて、頭の中でその曲を頭から最後まで再生してみます。途中で途切れる箇所があれば、そこを原曲や譜面で確認する、という作業を繰り返します。途切れる箇所が弱点です。


読譜力を身に付ける

暗譜以前に、譜面の各種記号を完全に理解していないと暗譜はできません。特にクラシックの譜面の場合、音符以外にも「強弱」「速度」「表情」などといった様々な指定記号があります。それら記号の意味を全て覚える必要があります。


譜面を読みながら曲を聴く

スピードに追いつけず読みきれなくても構いませんから、とにかく譜面を読みながら曲を聴く練習を続ける事です。どうしても譜面を完全に理解しながら曲を聴きたい場合は、上記のように、再生速度を調整できるプレーヤでスピードを落として聴くか、MIDI形式で記録されたものを再生速度を変えて聴く方法があります。そして可能であれば曲に合わせて唄いながら聴く、というのも有効です。聴覚・視覚・発声の三つを使って覚えていきます。

また、もし可能であれば、その譜面で指定されている事を、自分が実際に楽器を用いて弾いている風景をイメージし、楽器のどの部分を自分がどの指でどのように弾いているのかも詳細にイメージできるようなトレーニングをします。ピアノのブラインドタッチ能力が身に付いていると、このイメージングがさらに具体的になり非常に有利です。


曲を分割して覚える

最初から曲を丸ごと全て覚えてしまおうと思っても無理な場合は、一小節ごと、二小節ごと、四小節ごと、八小節ごと、十六小節ごと、各楽章ごと、と、曲を細かく分割して覚えていく方法が最善です。最初は短い小節しか記憶できないものですが、根気良く続けていくと、次第に長い小節をまとめて覚える事ができる様になってきます。


メロディーとコード進行を覚える

特にポピュラーの曲であれば、メロディーとコード進行という大骨格を覚えてしまえば後が楽です。曲の仕組みを理解しているので暗譜が非常に速くなります。

曲のメロディーを「ドレミファソラシド」に変換して記憶する

ソルフェージュの練習:メロディーを移動ドで覚える方法です。

メロディーを「ドレミファソラシド」に変換して、それを歌詞のように書き写します。どのキーの曲でもルートを「ド」とし(マイナーの曲は主音を「ラ」にします)、それを基点として変換していきます。そしてその歌詞を歌いながら曲のメロディーを覚えていきます。歌詞感覚で覚えられるので、覚えが速いです。

メジャード レ ミ ファソ ラ シ 
マイナーファ

ルートのスケールにない音(キーCにおける黒鍵)は、主旋律に近い方に丸め込みます。
例)キー「C」:Eb=ミ、Gb=ソ、Ab=ラ、Bb=シ
「♭」「♯」などは、その隣の音として変換します。


「ドレミファソラシド」と度数の相対関係を利用して、様々なキーに移調していきます。

ファ
1度2度3度4度5度6度7度


「80日間世界一周」
ソー
ドーソーシーソーラーミーミーソラソ
ラーソラソラーソラソラーシーシーソー
ドーソーシーソーラーシーシーソラソ
ラーソラソラーソラソラーミーミーソー
ドーソーシーソーラーミーミーソラソ
ラーソラソラーラララミーラーラーラー
レードーシーラララドーソーソーソー
ラーファシーソードー

慣れてきたら、頭の中でメロディーが「ピアノのどの鍵盤を」「ギターの何弦・何フレット」を演奏しているのかを頭の中でイメージしながら、全てのキーに移調して脳内演奏する練習をしていきます。

コード進行の理解

その曲や楽章のキーが何であり、小節が今どの様なコードであり、前後が、どの様なコード進行に基づいて流れているのかを理解していれば、音符ひとつひとつを追うのではなく、譜面をブロック単位でまとめて記憶していく事ができます。そのため、これから覚えようとする曲は、必ず和声が変化するシーンごとにコード進行を書き入れていきます。手間のかかる作業ですが、先にこの作業をしておくと、記憶のスピードが倍速以上になります。音符ひとつひとつよりも、まずはコード進行を先に覚えてしまう、という方法です。

ポピュラー曲の場合、別のキーに移調して演奏する事がありますので、「Dm7」といったアルファベットによる絶対表記ではなく「2度m7」「Um7」などといった度数による相対表記がお勧めです。

例)
Dm7G7A♭B♭
1度2度m75度76度♭7度♭1度
IIIm7V7VI♭VII♭I


譜面を書き写す

既にある譜面を見ながら、それをそっくりそのまま書き写していく練習をします。クラシックの場合、音符だけではなく、各種指定記号も含め、まるで全て同じ様に書き写す必要があります。

もしくはシーケンサーにキーボートを使って全ての音を鍵盤を使ったステップ入力で打ち込んでいく作業も有効です。この場合、指も使いますから覚えが速く、また再生結果も確認できるので便利です。

不思議な事に、こういった「非常に面倒くさい方法(非常に手間のかかる方法)」で覚えようとした場合、ただ漠然と譜面を見ているよりも数倍早く記憶する事ができます。そして次第に書き写さずとも覚えられる様になってきます。その、ただ1曲で習得した記憶技法が、別の曲でも応用できるのです。苦労の元は必ず取れる、ということですね。


普段から譜面を書く事を習慣付ける

譜面を書く事を習慣付ける、という事は、これは「普段から作曲をして譜面を書く事を習慣付ける」、という事にもなります。
別段、作曲家を目指す気がなくても、作曲の真似事をして日常的に譜面を書いていると読譜力も強まり、それが暗譜力の向上へと連鎖していきます。


穴埋め作業を行う

譜面なしで楽器を弾いてみて、どの部分でつっかえてしまったのかを、譜面に鉛筆で全て書き残していきます。こうすれば、どこが記憶が曖昧な箇所であるのかが解り、そこを重点的に練習していく事ができます。


失敗例よりは成功例

練習過程では、自分による「失敗例」ばかりを自分で聴く事になります。それがあまりにも重なると、その「失敗例」をトラウマとして覚えてしまい、毎回毎回同じ箇所で同じ間違いを何度も何度も繰り返してしまう、といった落とし穴があります。つまりこれは、どういう事かというと、まだ詳細を把握していない曲や、自分の和声理解力や演奏技術を超えた曲ばかり練習していると「失敗例」のトラウマの連鎖から抜け出せなくなってしまう場合もある、という訳です。「成功例」をこそ、より多く聴く必要があります。つまり演奏の練習は、焦らず後回しにして、曲を把握する事を、まずは最優先させる、という事になります。簡単な曲をこそ数多く練習して、成功例を全身に覚え込ます!という方法です。


プロの演奏を目で観る・耳で聴く

不思議な事に、プロの演奏をコンサートの生演奏や動画で観ると、あたかも自分が弾けたかような感覚に陥り一気に曲を覚え上達する、というマジックがあります。これは「思い込み」を利用した完全なるイメージトレーニングです。完成形を耳に眼に焼き付けておく訳です。手元をクローズアップした動画であれば、さらに効果があります。暗譜するには、譜面よりも目と耳で覚えでしまう、という方法もある、という事です。動画でもいいですが、やはり生演奏を間近で見聴きするインパクトは凄まじいものがあります。CDではなく、生演奏で観た事がある曲は、印象に残りやすく、その曲を好きになりやすいので、必ず覚えが速くなります。


暗譜の境地

これは、とある世界的名演奏家の例ですが、譜面を覚える事に慣れてくると、新しく覚える譜面を、ただ数回流し読みしただけで頭の中に入ってしまうような境地に突入できるようです。実際に体を動かさなくともイメージの中で演奏できてしまう、これは壮絶なる練習の繰り返しによって獲得した能力なのでしょうね。


続きます


コンテンツ一覧  
エムジャパ
カレンダー  
今月のカレンダーです
2017年12月19日(火)
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

2018年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

スマートフォン・携帯サイト
パソコン・携帯・スマートフォンいずれでも閲覧可能です。端末にURLを送るには、以下の「QRコード」をご利用くださいませ。

ネット音楽教室